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いいねカウントAPIをブックマークレットとChrome拡張機能から使う

⚠️ このハンズオンは制作途中です。実際に動かして検証しながら手順を確定させている段階で、説明やプロンプトが今後書き換わる可能性があります。気になる点があればフィードバックいただけると助かります。

LAP では、自分のサイトに <script> で埋め込む ブログパーツ として Like API を使った。本記事では同じ API を、自分のサイト以外でも使える ブックマークレットChrome 拡張機能 から呼び出す方法を扱う。

LAP の like.js には window.likeApi という共通インターフェースが公開されている。ブックマークレットはこれを読み込んで再利用する。Chrome 拡張機能は仕組み上 like.js を読み込めないため(理由は 4-4)、同じ API を content.js から直接呼ぶ。同じ API を別経路から使い回す体験がゴール。

LAP を完了している前提で進める。LAP で https://my-like-api.〇〇.workers.dev/like.js が公開されている状態を想定する。Cloudflare 側の追加作業は不要。

LAP の Like API を、任意の Web ページで呼び出す2通りの仕組みを作る:

  • ブックマークレット: ブラウザのブックマークから呼び出す(インストール不要、javascript: URL を1個ブックマークに登録するだけ)
  • Chrome 拡張機能: 全ページにいいねボタンを自動で差し込む(拡張機能としてインストール)

全体像:

sequenceDiagram
    participant in as ブックマークレット /<br>Chrome 拡張機能
    participant pg as 訪問先の任意ページ<br>=フロントエンド
    participant cf as Cloudflare(LAPで構築済み)<br>=バックエンド+データベース
    in->>pg: <script> や <button> を差し込み
    pg->>cf: like.js を読み込み(ブックマークレットのみ)
    cf-->>pg: like.js(window.likeApi)
    pg->>cf: fetch /api/like/:id(GET / POST)
    Note over cf: Worker が D1<br>(pages / likes)を読み書き
    cf-->>pg: { count, liked }

2つの方法の対比:

ブックマークレットChrome 拡張機能
インストール不要(ブックマーク登録のみ)必要(拡張機能を読み込む)
動作タイミングブックマーククリック時ページを開いた瞬間
UIアラート / コンソールページ上にボタンを差し込み
配布URL(javascript: 文字列)を共有zip → Chrome ウェブストア
必要な知識1行のJSmanifest.json + content_scripts
制約訪問先サイトの CSPManifest V3 の permissions

GitHub → New repository → リポジトリ名を my-like-extension で作成。Private にしておく。

名前は別のものでもよい。以降 my-like-extension と出てきたら自分のリポジトリ名に読み替える。

このリポジトリには Chrome 拡張機能のソース(manifest.json 等)を入れる。ブックマークレットも一緒に管理する(記録用のテキストファイル)。Cloudflare へのデプロイは不要。

Terminal window
cd ~/claude
git clone git@github.com:ユーザー名/my-like-extension.git

Claudeデスクトップアプリを起動。CodeNew session → 作業フォルダ ~/claude/my-like-extension を指定。

3. 利用方法1: ブックマークレット

Section titled “3. 利用方法1: ブックマークレット”

ブラウザのブックマークから JavaScript を実行する仕組み。javascript: で始まる URL をブックマークに登録しておくと、ブックマークをクリックしたときにその時開いているページ上でJSコードが実行される。

ロジックは LAP の like.js に集約されているので、ブックマークレット側は like.js を動的に読み込んで、window.likeApi.like() を呼ぶだけにする。

Claude Code に依頼する。

Claude
以下の動作をするブックマークレット(javascript: で始まる1行のJS)を作ってください。
- <script> 要素を動的に作って document.body に追加し、
src="https://my-like-api.〇〇.workers.dev/like.js" を読み込む
- 読み込み完了(onload)後に window.likeApi.like() を呼び出し、
返り値の { count, liked } をアラートで表示する
例: 「♥ 42 (新規)」「♥ 42 (既にいいね済み)」
IIFE(即時実行関数)でスコープを汚さないこと。
生成後、bookmarklet.txt に保存してリポジトリで管理できるようにしてください。

3-2. ブックマークに登録して使う

Section titled “3-2. ブックマークに登録して使う”
  1. ブラウザのブックマークバー(または管理画面)から「新規ブックマーク」
  2. 名前 に任意(例: Like!
  3. URL に上で生成された javascript:... を貼り付け
  4. 任意のページを開いて、ブックマークをクリック
  5. アラートに ♥ 42 (新規) のような表示

3-3. CSP(Content Security Policy)の制約

Section titled “3-3. CSP(Content Security Policy)の制約”

ブックマークレットは外部スクリプト(like.js)を動的に読み込むため、訪問先サイトの CSP が厳しい場合は弾かれることがある。GitHub・Twitter / X・Slack・主要な銀行サイトなど、外部スクリプトを一切許可しないサイトでは動かない。

これはブックマークレットの仕様上の制約。動かない場合は、コンソールに Refused to load the script ... のような CSP 違反メッセージが出る。

CSP の緩いサイト(個人ブログ、note、Qiita、Zenn など)では問題なく動く。

CSP で弾かれる場合の代替手段が、次章の Chrome 拡張機能。拡張機能の content.js 自身のコードはページの CSP の制約を受けずに動けるため、ほぼ全サイトで動かせる(仕組みは 4-4)。

任意のページに「♥ いいね」ボタンを自動で差し込む拡張機能。API は LAP のものをそのまま使うが、like.js は読み込まず、いいねのロジックは content.js に直接書く(理由は 4-4)。

  • 拡張機能 = フォルダに manifest.json + JS/HTML/CSS をまとめたもの
  • ブラウザに「開発者モード」で読み込ませて動かす
  • 公開したければ Chrome ウェブストアに申請

主要な構成要素:

  • manifest.json: 拡張機能の設定ファイル(必須)
  • content_scripts: 訪問先ページのコンテキストで動く JS
  • background.js / service_worker: バックグラウンドで動くスクリプト(任意)
  • popup.html: ツールバーアイコンクリック時のUI(任意)
  • permissions / host_permissions: 必要な権限の宣言

LEX では content_scripts 中心で構成する。

Claude
Chrome 拡張機能の manifest.json を作って。Manifest V3 で。
- name: Like Button Injector
- version: 0.1.0
- description: 任意のページに「いいね」ボタンを差し込む
- content_scripts: matches に <all_urls>、js に content.js

権限まわりの追加指定は不要。いいねの通信が通るのは host_permissions のような拡張機能の権限のおかげではなく、LAP の API 側が Access-Control-Allow-Origin: * を返しているため(→ 4-4)。

4-3. content.js にいいねロジックを実装する

Section titled “4-3. content.js にいいねロジックを実装する”

ブックマークレットと違い、拡張機能では like.js<script> で読み込む方式は使えない。content.js がページに差し込んだ <script> はそのページの CSP に従って弾かれるうえ、読み込めたとしても window.likeApicontent.js から見えない別ワールドに生まれる(理由は 4-4)。そこで、いいねのロジックは content.js に直接書く。呼び出す API は LAP と同じもの。

Claude
content.js を作って。以下の動作をする。
- ページ右下に固定表示のいいねボタンを差し込む
(position:fixed; bottom:20px; right:20px; z-index は大きめ)
- ロジックは ~/claude/my-like-api/public/like.js(LAPで作ったもの)に揃える:
pageId の正規化と localStorage の UUID(like-uuid)の扱いを同じにして、
https://my-like-api.〇〇.workers.dev/api/like/<pageId> に
GET でカウントを取得、ボタンクリックで POST、
返ってきた count でボタンの「♥ 数字」表示を更新する
- 外部スクリプトは読み込まない(ロジックはすべて content.js の中に書く)

pageId と UUID の決め方を like.js と揃えておくと、ブログパーツ・ブックマークレット・拡張機能のどれから押しても、同じページのカウントが共有される。like.js が手元にない場合は、その中身をコピーしてプロンプトに貼るのが確実。

ブックマークレットは like.js を読み込んで window.likeApi を使い、拡張機能は同じ API を content.js から直接呼ぶ。「フロントの届け方が違うだけで、バックエンドは1つ」。

4-4. 分離ワールドと CSP・CORS の関係

Section titled “4-4. 分離ワールドと CSP・CORS の関係”

content.js は訪問先ページの DOM を触れるが、JavaScript としては「分離されたワールド」(isolated world)で動く。この仕組みを押さえると、方式の違いがそのまま説明できる。

  • ページの CSP の影響を受けるかどうかは「コードがどこで動くか」で決まる。content.js 自身のコードはページの CSP の制約を受けない。ブックマークレットが弾かれる CSP 厳しめのサイトでも拡張機能が動くのは、これが理由
  • ただし content.js がページに差し込んだ <script src="..."> は、ふつうのページ内スクリプトとしてそのページの CSP に従う。like.js 読み込み方式が使えないのはこのため(ブックマークレットと同じ制約に戻ってしまう)
  • 変数も共有されない。仮に like.js を読み込めても、window.likeApi はページ側のワールドに作られ、content.js からは見えない
  • fetch は通常の CORS のルールに従う。LAP の API は Access-Control-Allow-Origin: * を返すので、どのサイトの上からでも呼べる。host_permissions を宣言しなくても通るのはこのため

まとめると「CSP はコードの置き場所の問題、CORS は通信相手の問題」。前者は拡張機能の分離ワールドが解決し、後者は LAP の API 設計(* 許可)が解決している。

4-5. ローカルで読み込んで動作確認

Section titled “4-5. ローカルで読み込んで動作確認”
  1. Chrome のアドレスバーに chrome://extensions/ を入力
  2. 右上の デベロッパーモード をオン
  3. パッケージ化されていない拡張機能を読み込む をクリック
  4. ~/claude/my-like-extension フォルダを選択
  5. 任意のページを開く → 右下に「♥」ボタンが出る → クリックでカウント増加

問題があれば chrome://extensions/ で拡張機能の エラーService worker のログ を確認する。

4-6. (任意) Chrome ウェブストアへの公開

Section titled “4-6. (任意) Chrome ウェブストアへの公開”

個人で使うだけなら不要。公開したい場合:

  • Chrome ウェブストアデベロッパー登録(初回 $5)
  • アイコン・スクリーンショット・説明文を用意
  • zip にして審査に出す
  • レビュー通過後に公開

審査では「権限の妥当性」「プライバシーポリシー」「説明文の正確さ」などが見られる。

状況向いている方法
自分専用、すぐ試したいブックマークレット
友達にも配りたいブックマークレット(URL共有)
全ページに自動で出したいChrome 拡張機能
CSP 厳しめサイトで動かしたいChrome 拡張機能
Chrome ウェブストアで配布したいChrome 拡張機能

両方とも本質的には「LAP の API を呼ぶだけ」。実装の手間と機能性のトレードオフで選ぶ。

  • CSP: 訪問先サイトの CSP がブックマークレットを弾く場合あり(拡張機能は content.js にロジックを持つため影響を受けない)
  • DOM 構造: サイトによっては差し込むボタンの位置調整が必要
  • SPA: ページ遷移が JS で行われるサイトでは、URL が変わってもボタンが更新されない場合がある(MutationObserver などで対応)
  • プライバシー: <all_urls> 権限は強い。本番運用なら matches を絞る
  • LAP 側の停止: LAP の API が落ちると、ブックマークレットも拡張機能も動かない(共通の依存)
  • popup UI: ツールバーアイコンから現在ページのカウントを表示
  • オプションページ: 動作対象サイトを制限できる設定画面
  • chrome.storage: 拡張機能スコープで UUID を保持(localStorage より安定)
  • ボタンの見た目: ハートアニメーション、テーマ対応
  • 複数サービス対応: LAP 以外の API も叩けるようにする(設定で API URL を切り替え)
  • ブックマークレット集: 同じパターンで「閲覧履歴を記録」「ページ要約を送る」など、他用途のブックマークレットも作る